LinkedIn共同創業者で、OpenAIおよびAnthropicへの投資家でもあるリード・ホフマン氏が、Rana el Kaliouby氏のポッドキャスト「Pioneers of AI」に出演し、イーロン・マスク氏のxAIとSpaceXに対して辛辣な評価を述べた。同氏はxAIを「基盤モデル構築においては完全な大破綻(complete train wreck)」と表現し、SpaceXは「AI企業ではない」とまで言い切っている。ホフマン氏はMicrosoft取締役会メンバーを10年務めた業界の重鎮だ。

仕組み・特徴

ホフマン氏のSpaceX評は、時価総額の使い方に焦点が当てられている。「SpaceXはバリー・ディラー時代のIAC(インターネット業界の大型買収コングロマリット)のAI版と考えていい」と述べ、AI企業を時価総額で買い漁って関連性を獲得しようとする戦略だと指摘した。続けて「割高なCoreWeaveのようなものだ。それはAI企業ではない」とも語っている。

xAIについては、創業時のメンバーがほぼ全員退社しており、いま「3度目の再起動(third restart)」に入っている段階だと指摘。基盤モデル開発組織として、繰り返し再構築を強いられている状況を「train wreck(大破綻)」と表現した。

使いどころ・始め方

ホフマン氏はOpenAI対Anthropicの構図についても触れ、「両社が圧倒的に勝つ余地はまだ十分ある」と語り、勝者総取り型の競争観を退けた。さらに、6月11日に米政府がAnthropicの一部モデルへの外国人アクセスを停止した件についても言及し、「特に原則があるようには見えない」「専制的で気まぐれ(autocratic willy-nilly)であり、極めて最適でない」と政府の対応を批判している。

Z世代へのメッセージとしては、AIを脅威ではなく機会と捉えよと述べ、半ば冗談めかして「君たちは私を雇って、AIネイティブな組織になる手伝いをさせるべきだ」と語った。なお同氏自身は、AI創薬を手掛けるManas AIを新たに立ち上げ、製薬領域に注力している。

要点まとめ

  • ホフマン氏はxAIを「基盤モデル構築では完全な大破綻」と評価、創業メンバー総退社で「3度目の再起動」中と指摘。
  • SpaceXは「AI企業ではない」「割高なCoreWeave」「AI版IAC」と切り捨て、時価総額でAIを買う戦略だと批判。
  • OpenAIとAnthropicの両社共存に強気で、勝者総取り論を否定。
  • 政府によるAnthropicへの輸出規制を「専制的で気まぐれ」と批判。
  • 自身はAI創薬のManas AIに注力中。

🐦‍⬛ 編集部の視点

これ、見出しだけ見ると「またマスク叩きか」と読めるけど、刺さるのはそこじゃない。ホフマン氏はOpenAIにもAnthropicにも投資していて、しかも『両社とも勝てる』と言い切っている。基盤モデル=勝者総取り、という日本でもよく聞く前提を、当事者の投資家が真っ向から否定しているわけだ。これは結構大事だと思う。あと『SpaceXはAI企業じゃなくて、割高なCoreWeave』という表現が強烈すぎて、思わず笑ってしまった。日本の個人開発者目線でも、時価総額でAIを買うのか自分で作るのか——Manas AIで創薬に向かったホフマン氏の選択は、一つの答えに見える。

出典・リンク

出典: https://fortune.com/2026/06/24/reid-hoffman-spacex-musk-openai-anthropic-gen-z-mistake/

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